2016年11月11日金曜日

トランプさんとケニア

日本ではトランプ大統領の誕生はどのように報道されているのでしょうか。
ここケニアでも大統領選は非常に注目され、
トランプ大統領の誕生は驚きをもって報道されています。


例えば、ケニアで一番多くの部数を発行する新聞Daily Nation紙は社説の中で、”American President must do right thing”という見出しで、現オバマ政権によるグローバルな共存を図る政策を継続するよう強調しています。具体的には、ケニアからの労働移民やケニアとの開かれた貿易の継続が挙げられています。個人レベルでは、トランプも変化が出てくるだろうという楽観的な声や、過激な政策に危惧する声もあります。


そんな中で注目したいのが、これはA good exampleだという意見です。
どういうことでしょうか。

今回の大統領選を候補者のキャラの強さから少し引いて見てみると、民主党から共和党への政権移譲です。実はこれってケニアから見るとすごいことなのです。選挙で不正などの問題が起こらず、敗れたクリントンさんは勝者のトランプさんを称えることが。というもの、ケニアの大統領選は、2007年時は選挙結果を不服として暴動が起こり1000人を超える死者を出し、前回の2013年は集計に不正があったとして、選挙結果を無効にする訴えが裁判所へありました。つまり、日本では当たり前のように思われるかもしれませんが、アメリカの大統領選は、非常にクリーンなわけです。ケニアから見れば。

ではなぜ、ここケニアでは“クリーン”な選挙にならないのでしょうか。

トランプさん曰く、“Africans are lazy, good at sex, theft”だからでしょうか。
それとも、いわゆる部族主義が強いからでしょうか。
いや、そもそもケニアの人がみな口にする、「うちの政府はcorruptionだよ」と諦めていて、改善しようとしないからでしょうか。

あれ?でも、なぜ日本では“クリーン”な選挙が当たり前となっているのでしょうか。

というように、
日本とは違う新たな環境に身を置くことで、
ひとつの物事の見方が変わり、なぜ?と思うことが多々出てきます。
そんな「なぜ?」の答えに必ずしもたどり着けるとは限らないですが、答えを得ようとする姿勢は常に持ち続ける必要があると強く思います。その姿勢がないと前には進まないですしね。

ということで、これからの研修にも「なぜ?」という感覚を大切にしていきたいと思います。


また、研修の内容については、まとめてレポートしたいと思います!

ではでは。


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