2016年12月26日月曜日

クリスマス

Merry Christmas!! ということで、今日はクリスマスでしたね。みなさんは素敵な日を過ごせたでしょうか。僕は、昨晩飲んだマラリア予防薬のおかげで、悪夢+気分どんよりのスタートでした。笑 本当にこの副作用どうにかならないもんかなと思います…。
さて、クリスマス当日はお世話になっている人のお家を廻っていました。

はじめに、僕の調査・プロポーザルの作成でお世話になっているムソマという村の教会に参加してきました。内容はスワヒリ語で全ては理解できませんでしたが、演説したり歌歌ったりで、いつも通りでした。その後、その村の自助グループのChair Lady(ボス)の家にお邪魔して、お昼ご飯をいただきました。クリスマスだから家族揃って食べるのかな〜と思ってたんですが、まさかのじっちゃん(ボスの夫)と二人きりのランチに笑 遠方から兄弟姉妹が帰ってきてるのに、あえて別々に食べるっていうのは何なんでしょうね。笑 その後、昼寝をはさみ、外の椅子でゆっく〜りする。クリスマスであろうと、本当にポレポレ〜な生活です。笑
大事な集合写真に限って目閉じちゃってます…泣

その家をバイバイしてからは、今泊まってるゲストハウスのオーナーさんのお家に行ってきました。これまで見てきた家の中で一番大きく、金持ちでした。子供もちょい生意気気味だったので締めてきました笑 ここではまさかのワイン(南アフリカ産)をいただき、ご馳走をいただきました!しかし、これまた、オーナーは家におらず僕と仲の良いオーナーの孫と息子でご飯食べてました。謎多きケニアのクリスマスです笑 

そして、帰り際、夜空の満天の星を見ながら、こういうの良いな〜とほろ酔いになりながらも、そういえば車運転してる彼もワイン飲んでたな〜と気づいたクリスマスの夜でした。

ではでは、Have a good night!!

2016年12月24日土曜日

自分なりの手法

今日は、新規プロジェクト提案のため、HIV陽性者の家庭を訪問してきました。実際の課題は何なのか、またどのように対応できるかを考えるためです。これまでも、孤児の子供たちや貧困と言われる村の人々の色々な話を聞いてきました。最初はどこまで聞いていいのか、踏み込んでいいのか手探りの状態でしたが、少しずつですが、なんとなく自分の中で話の聞き方がわかってきたような気がします。

 例えば、これまでは事前にちゃんと質問を用意して、一回会った時に全部聞いていました。ひたすら質問攻めにするような感じです。というのも、孤児やHIV陽性者の話を聞いている時の重い雰囲気がとてもしんどく、彼らの情報を集めるという自分の目的の達成にしか目がいっていなかったからだと思います。本当に、会話が非常に一方的でした。また、質問内容も無機質()なものばかりで、いま抱えている問題点は?や、なぜ費用が払えないの?などでした。
 しかし、いまはできるだけ相手と向かいあおうとしています。正直言って、こっちの方がかなりしんどいですが、正解な気がします。だって、自分が勝手に考えた質問を投げかけただけで、相手のことが理解出来るはずないですやん!(なぜか関西弁)。ということを頭で考えながら、今日HIV陽性者の話を聞いてきました。やはり、雰囲気は暗くあまり喋りたがらない感じでした。なので最初は、お互い喋りやすい雰囲気を作るために、クリスマスの予定は?とかスポーツ何やってるの?など、調査の対象としてではなく、初対面のひとと会うような感じで聞きました。もちろん、それらに僕も答えます。徐々に、重い雰囲気が和らいでいくのを感じました。そして何より、会ってから笑顔を見せていなかったので、笑ってほしいと思い、カタコトのスワヒリ語を使ったり、ちょっとボケたこと言ってみたりして、少し笑ってくれました。困難な状況でも、笑顔って何か大切な気がするんですよね。(根拠ゼロですが笑)
 今日は初対面ということで、そんなに踏み込んだ質問はしませんでした。自分が逆の立場だって考えて、初対面で根掘り葉掘り聞かれたら嫌ですし。今日の彼は、将来、旅行業に携わりたいと夢を語ってくれました。恥ずかしがりつつも、力強く言ってくれたのが強く印象に残っています。

 1回目に会うのと2回目以降訪ねるとでは、ひとが大きく違ったりすることもよくあります。なので、ポレポレ〜に(ゆっくりゆっくり)彼らのことを知れたらなって思います。そして、自分ができることを見つけられるのかなと思います。すいません、長くなりました。よいクリスマスイブを!



2016年12月20日火曜日

Local way

今日は友人のツテで、村のグループ単位でShare&Loanを行っているミーティングを見学してきました。Share&Loanというのは簡単に言えば、グループ全体で一つの銀行口座を作るようなイメージです。メンバーによるShare(預け入れ)を元手に、お金を借りたいメンバーにLoan(貸付)を行います。返済する際は、1か月に10%の利息をつけて返済です。緊急時には、預け入れた額(share)を引き出すこともできるわけです。多くが10005000ksh10005000円くらい)の額を借り入れていました。その用途としては、学校や病院の費用、家を建てる時などの一時的な出費です。村では、1か月に一度ミーティングを開き、預け入れ、ローン貸付・返済を行います。その他にも色々ルールはあります。

ミーティングの風景(赤い箱が口座にあたる金庫)

よくできたシステムだなあと感動しつつも、所々にローカルならでは知恵がたくさんありました。例えば、ミーティングは輪を作って座ることで、皆にお金のやり取りが見えるようにしているそうです。また、お金が入っている金庫は鍵が3つあり、それぞれ別の人が鍵を持っていて管理することによって、セキュリティーを保っているとか。構成メンバーは25人で、ご年配の人が中心です。というのも、長年付き合いのある人との間で行うことで、互いの信頼が確保できるためです。金貸しは、前提として信頼が必要ですからね。もちろん、借り入れた人から家族へ貸すみたいなパターンもあるそうです。

メンバーそれぞれが持つノートブック(預金通帳みたいなイメージかな)
農村地区にはもちろんATMなんぞないし、緊急時にお金がない、当てがないという脆弱性も抱えている。そういった状況の中で、ローカルなりのやり方で色々工夫しているのを垣間見えてよかったです。