2016年12月24日土曜日

自分なりの手法

今日は、新規プロジェクト提案のため、HIV陽性者の家庭を訪問してきました。実際の課題は何なのか、またどのように対応できるかを考えるためです。これまでも、孤児の子供たちや貧困と言われる村の人々の色々な話を聞いてきました。最初はどこまで聞いていいのか、踏み込んでいいのか手探りの状態でしたが、少しずつですが、なんとなく自分の中で話の聞き方がわかってきたような気がします。

 例えば、これまでは事前にちゃんと質問を用意して、一回会った時に全部聞いていました。ひたすら質問攻めにするような感じです。というのも、孤児やHIV陽性者の話を聞いている時の重い雰囲気がとてもしんどく、彼らの情報を集めるという自分の目的の達成にしか目がいっていなかったからだと思います。本当に、会話が非常に一方的でした。また、質問内容も無機質()なものばかりで、いま抱えている問題点は?や、なぜ費用が払えないの?などでした。
 しかし、いまはできるだけ相手と向かいあおうとしています。正直言って、こっちの方がかなりしんどいですが、正解な気がします。だって、自分が勝手に考えた質問を投げかけただけで、相手のことが理解出来るはずないですやん!(なぜか関西弁)。ということを頭で考えながら、今日HIV陽性者の話を聞いてきました。やはり、雰囲気は暗くあまり喋りたがらない感じでした。なので最初は、お互い喋りやすい雰囲気を作るために、クリスマスの予定は?とかスポーツ何やってるの?など、調査の対象としてではなく、初対面のひとと会うような感じで聞きました。もちろん、それらに僕も答えます。徐々に、重い雰囲気が和らいでいくのを感じました。そして何より、会ってから笑顔を見せていなかったので、笑ってほしいと思い、カタコトのスワヒリ語を使ったり、ちょっとボケたこと言ってみたりして、少し笑ってくれました。困難な状況でも、笑顔って何か大切な気がするんですよね。(根拠ゼロですが笑)
 今日は初対面ということで、そんなに踏み込んだ質問はしませんでした。自分が逆の立場だって考えて、初対面で根掘り葉掘り聞かれたら嫌ですし。今日の彼は、将来、旅行業に携わりたいと夢を語ってくれました。恥ずかしがりつつも、力強く言ってくれたのが強く印象に残っています。

 1回目に会うのと2回目以降訪ねるとでは、ひとが大きく違ったりすることもよくあります。なので、ポレポレ〜に(ゆっくりゆっくり)彼らのことを知れたらなって思います。そして、自分ができることを見つけられるのかなと思います。すいません、長くなりました。よいクリスマスイブを!



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