2017年2月7日火曜日

親世代の教育

今日は、対象地域の経済的な統計を取るため、フィールドの村を歩き回ってきました。相変わらず、暑かったっす。。内容は、村人たちはどのくらいの現金収入を得ていて、どのような出費があるかなどで、内容はいたってシンプルなもの。英語で作って、スワヒリ語に翻訳したサーベイを持って行った。スワヒリ語で作ったし、内容もシンプルで、部族語のルヤ語を喋れる友人も連れていくし、大丈夫だろうと思っていた。
だがしかし、全く思うように進まない!!
相変わらず試練を与えてくれてありがとう、ケニア。
まず、サーベイの質問の意味がわからないと言われる(そんなバカな。。)なぜなら、本来のスワヒリ語と部族語が混じったスワヒリ語は違うから、よく理解できないらしい。そして何より、彼らは自分の生活をほとんど把握していなかった(いくら収入があって、いくら出費があるとか)。例えば、収入に関して言えば、月にどれくらいの現金収入があるか把握していないから、ルヤ語を喋れる友人が、(収入源が野菜の販売だとすると)野菜はどれくらい作ってて、いくらで売れるの?から計算して導きださないといけなかった。用意していた質問は10個だったが、かなり時間がかかってしまった。

そしてそんな中、村には2つのタイプの村人がいることに気づいた。
1つは教育をちゃんと受けた親世代。この人たちは、自分がどのくらいの収入を得ていて、出費がどれくらいあるのかを正確に把握している(だから、調査もスムーズに進む)。そして、スワヒリ語も英語もうまく、色んなことを知っている。
もう一方は、教育を小学校で終えた親世代。彼らは、本来のスワヒリ語(学校で習うケニア全土の共通語)は、あまり得意ではないし、活字に弱い。それに、驚くほど自分の生活に関して知らない(収入に関しては、もしかしたら計算が得意ではない可能性がある)。
この差はとても大きいと思うし、今回の調査で驚くほど感じた。確かに、後者で生きていけないわけではないんだけど、知識や能力が欠けちゃうと日々のリスク(急な出費)への対処や将来の可能性という面で、圧倒的に前者の人には劣るなと感じた。
教育というと、子供というのが一番に上がるけど、親世代の教育も大切なんじゃないかな。

村にいた犬。僕の愛犬バリーくんは元気だろうか。

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